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TOPICSトピックス

2021.09.15
プレスリリース

体積1ccで100Aの電流を生み出す「熱電半金属」を発見!

国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院理学研究科の中埜彰俊助教、寺崎一郎教授らの研究グループは、明治大学大学院理工学研究科の安井幸夫教授との共同研究で、単結晶の遷移金属カルコゲナイドTa2PdSe6が低温で温度差を巨大な電流に変換可能な「熱電半金属」であることを新たに発見しました。

<ポイント>
・氷点下260℃で、単純金属並みの電気抵抗率と単純金属の数十倍のゼーベック効果を示す「熱電半金属」を発見した。
・単結晶Ta2PdSe6の物性値から算出される電流生成能力は退席1cc、温度差1℃あたり100Aとなり、既存のどの熱電物質も凌駕する。
・今回発見した「熱電半金属」の応用により、コンパクトで強力な電流源を開発することが可能となるため、今後超伝導磁石等の大電流を必要とする技術に革新的な影響を与えることが期待される。

詳しくは下記URLをご覧ください。
https://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20210928_sci.pdf